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2008年10月06日

2008、F1第15戦シンガポールGP、アロンソが混乱のレースを制す!

[ F1 ]

書くのが遅くなってしまったけど、F1第15戦の舞台は、遂にやって来た、史上初のナイトレースとなる、初開催のシンガポールGP。
シンガポールの市街地をコースにした、典型的なストリートサーキット。

ナイトレースと言うことで、一体どんな雰囲気になるんだろうと、わくわくしてたけど、(当然だけど)照明は相当に明るく、空が黒いだけで、ほとんど、昼間のレースと変わらない感じ。
むしろ、人工照明のお陰で、目が疲れる。
果たしてメリットあんだろうか。元々、ヨーロッパの視聴者の為に、ヨーロッパのレースと同じ時間に開催したいと言うのが事の発端ではあるけど、照明を始めとした設備費用には、相当の金額がつぎ込まれてるだろうし、見るからに環境に悪そうなイメージだし・・・。
しかもエクレストンとしては、次のナイトレースの候補としては、日本でやりたいと言ってるそうで。無理でしょう。

さて、GPの方だけど、ここのコースは意外とグリップはあるようだけど、とにかくバンピーな路面のようだ。
確かに走ってる姿を見ても、車がぽんぽん跳ねてる。
こんなシーン、15年前のレースを見ているようだ。しかも見るからに、オーバーテイクが出来そうもない。
不評だった、バレンシアのようなレース展開になるのであろうか・・・。

予選は、マッサが相変わらずの好調さ、安定感を見せ、見事にPPを獲得。本当にマッサは、前半戦の頃と同じドライバーとは思えない程、ここの所、乗れている。
オンボードを見てても、ライコネンが今ひとつ、車が決まってなくて、ステア修正も多いのに対して、マッサのドライビングは実にスムース。車も完璧に決まってる感じだ。
2番手にはハミルトンが入ったが、マッサに比べると、こちらも車はやや仕上がりきれてない感じ。
予選の走りを見る限りは、マッサがかなり優勢と見えた。

そして、決勝レース。
マッサが無難にスタートを決め、ポジションキープのまま、1コーナーへ。ハミルトンも2位キープ。
マッサはいつものPPからの逃げ切りパターンと同様に、快調なペースで飛ばし、じりじりと2位のハミルトンとの差を少しずつ広げていく。
ここまでは、いわゆるマッサの勝ちパターン。今日はフェラーリが強そうだ。
しかし、1回目のピットイン前のタイミングで、ピケがクラッシュ!そして、セーフティーカーが導入された。
レースは、このSC導入で大きく動くことになる。

ピットレーンがオープンとなり、トップグループが一斉にピットイン。ここでフェラーリがミス!給油が終わらないうちに、フェラーリ独自の信号システムが「青」信号を点灯したのだ。当然マッサは、信号の伝えている通りにピットアウト。給油ホースをそのまま引きずったままピットアウトする羽目になり、ピット出口でストップ。給油ホースを外すまでかなりの時間を要し、事実上、マッサのレースは終わった。明らかにマッサの勝ちパターンのレースだっただけに勿体ない結果となってしまった。

そして、このSC導入の混乱で、気が付けば、アロンソがトップに!
レースは結局、アロンソが今季初勝利を飾った。明らかにSCによる運に助けられたものではあるが、やはりここ一番の集中力と速さはアロンソならではである。
ハミルトンはチャンピオンシップの事を考慮して、無理せず、3位でフィニッシュ。マッサとのポイント差を「7」に広げた。

しかし、今回のフェラーリのピットでの顛末、マッサには危険なピット作業(ホースを付けたまま危険な場所に車を停めた)と言う事で、ドライブスルーペナルティを食らったが、一方で、ピットオープン前にピットインしたクピサとロズベルグには10秒ストップのペナルティ。
マッサの行為の方が、例えドライバーではなくチームのミスだとしても、レギュレーションを破ったクピサやロズベルグより、明らかに危険な行為だと思うのだが、何故だかペナルティは軽かった。謎だ。チーム自体にもペナルティはなかった。
こういうとこがフェラーリ贔屓と言う憶測を生む事になると思うのだが。

F1も残すは3戦。ハミルトン有利になったはなったが、7ポイントと言うのは何かあればあっという間にひっくり返る。まだまだ行方が分からない。単純に車のパッケージではフェラーリの方がやはり分がありそうだし。雨が絡むと分からないけど。
しかし、ライコネンはまたしても精彩なし。結局ミスによるクラッシュで今回もノーポイント。大丈夫なのか。

F1第15戦シンガポールGPの決勝結果は以下の通り。

1 F・アロンソ ルノー 1:57:16.304
2 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 2.957
3 L・ハミルトン マクラーレン + 5.917
4 T・グロック トヨタ + 8.155
5 S・ヴェッテル トロロッソ + 10.268
6 N・ハイドフェルド BMW + 11.101
7 D・クルサード レッドブル + 16.387
8 中嶋 一貴 ウィリアムズ + 18.489
9 J・バトン ホンダ + 19.885
10 H・コヴァライネン マクラーレン + 26.902
11 R・クビサ BMW + 27.975
12 S・ボーデ トロロッソ + 29.432
13 F・マッサ フェラーリ + 35.170
14 G・フィジケラ フォースインディア + 43.571
Did not finish
15 K・ライコネン フェラーリ + 4 laps
16 J・トゥルーリ トヨタ + 11 laps
17 A・スーティル フォースインディア + 12 laps
18 M・ウェーバー レッドブル + 32 laps
19 R・バリチェロ ホンダ + 46 laps
20 N・ピケ・ジュニア ルノー + 47 laps

投稿者 bauhaus : 2008年10月06日 20:25   « 2008、F1第14戦イタリアGP、ヴェッテルが史上最年少ウィナーに! | 2008、F1第16戦日本GP、アロンソが連勝! »

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