ベビースプーンを始め、「ひまわり」では、様々な「銀製品」を扱っていますが、銀製品のお手入れについてのお話です。
■銀製品について
銀は金、銅に次いで古くから用いられ、紀元前3,000年代の銀製工芸品が発見されています。
銀は熱や電気の伝導性、可視光線の反射率などが、すべての金属中で最も優れている為に、電気接点やリード線、鏡や魔法瓶の内貼りなどによく利用されています。
またフィルムに使用されるなど、今日の写真産業においても銀は重要な役割を担っていて、映画や映画界のことを総じて「銀幕」などと呼んだりもします。
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■銀の特徴
★銀の熱伝導は、金属中最高です(銅より、33%良い)
★銀の反射率は、90%で金属中最高です
★銀の電気抵抗は、金属中最低です(銅より、8・8%良い)
銀食器を引き立たせるには、テーブルクロスは、紺や黒など濃い色目を選ぶ。上品にまとめたいなら、ベージュやグレー。真っ白だと銀色のくすみが目立ちます。
銀の特徴は、腐敗:殺菌作用と言われ、この性質は、宣教師達に利用され、銀容器に「聖水」が保管されていました。 又、銀は極微量ではあるが、水に溶解する性質を持ちます。この性質は、薄くとも水中の微生物を殺菌する作用があり、旧ソ連軍の宇宙飛行士の飲料水には、微量の銀が添加されていました。
純銀とは、純銀 99・9% 以上のものをいいます。
一般に1000は純銀、純度が925以上の物をスターリングシルバー・900をコインシルバーと呼ぶ事が多いのです。
日本の造幣局で貴金属として認めているのは、800までです。
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■銀製品の黒くなるのは?
銀製品を長期間、保存しておくと表面が黒くなることがあります。
これは鉄のサビに見られるような酸化ではなく、硫化によって硫化銀になるためです。
本来、銀は常温において乾燥・湿潤空気に侵されることはありませんが、大気汚染の多い大都市などでは、銀製品の表面に付着した水分が、大気中の硫化水素あるいは亜硫酸ガスと反応して硫化が起こることがあるのです。
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■銀製品のお手入れと保存について
◎銀製品のご使用後はやわらかな布(メガネ拭き程度のもの)で指紋や汚れを拭き取りケースに収納後なるべく乾燥した場所に保存して下さい。
◎変色した場合には布か脱脂綿に銀磨液(グラスター等)をつけ汚れを拭き取り、更に綺麗な布で空拭きして下さい。
◎梨地仕上部分の変色は水をしみ込ませた脱脂綿に重炭酸ソーダ(重曹)をつけ軽く拭 き、つぎにお湯で洗い落し、更に水分を充分取った後空拭きして下さい。
◎銀製品は、毎日使うことです。毎日使っていれば、まず黒くなりません。多少の傷など、気にする必要はありません。銀磨き剤や、クロスで年に1回位いの手入れで、いつも輝いています。子孫まで何百年も使い続ける事が出来る品が銀製品です。
◎普段使わず、棚の中に仕舞い込んでしまうのが、一番よくない保管方法です。
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■銀の殺菌効果は塩素の10倍
●銀は毒素に対し敏感な反応を示すことでも知られています。その昔、お殿様の毒味役は、銀の箸でした。当時の毒は『毒砂』と呼ばれていた硫ヒ鉄鉱で、その成分中の硫黄と銀の箸が反応し、黒くなることを利用したのです。
●さらに銀には水を浄化する作用があります。銀は極めて微量、水に溶解する性質を持つのですが、この溶液が、非常に薄くても水中の微生物を殺菌するのです、その殺菌力は塩素の約10倍にあたります。
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